洗面ボウルをふたつ並べて二人同時に洗面できる「ダブルボウル」が増えているのも、大型住戸でよく見られる工夫である(次ページの写真上)。さらにつけ加えると、ダブルボウルの次に来るアイデアも登場している(次ページの写真下)。それは洗面ボウルをひとつだけにして、その隣に作業スペースを設けるもの。つまり、洗面台を広く取り、端に洗面ボウルを設置するのだ。洗面ボウルの隣に作業スペースがある形式である。この作業台では化粧やヘアセットを行う。洗面所を長い時間占有する人は、その間、お湯や水を使い続けるわけではない。鏡の前で化粧をしたり髪をいじったりしている時間が長いだけだ。そこで、鏡の前の作業スペースを広く取り、洗面ボウルをその隣に配置。これで洗面所を二人で使うことができる。つまり、洗面ボウルをふたつ設置する必要はないというわけだ。洗面ボウルをふたつ設置すると、掃除の手間が倍加する。しかし、洗面ボウルがひとつだけなら、掃除の手間が増えず、洗面所の混雑が緩和されるという次第。このように、次から次にアイデアが登場するから、「21世紀マンション」の洗面所設備からは目が離せないのである。