投げやりなマンションが多すぎる

2011.08.25

建築の世界に、「神はディテールに宿る」という有名な言葉がある。建物を企画し設計した人の姿勢やセンスは、ディテールと呼ばれる細かな納まりの部分にこそ表れるのだ。マンションでもまさにこの言葉が当てはまる。カーテンボックスというような、いつも目にしているのに案外、見過ごしてしまいがちな細かなディテールにこそ、不動産会社の建物へのこだわりや、マンションという住まいにかける姿勢のようなものが端的に表れる。納まりを見れば、不動産会社の担当者や設計者が、どれだけ思いを込めて作った建物かわかるというものだ。そして残念ながら現実には、建物の各部分のディテールには神も仏もいないような、思いのカケラも感じられない投げやりなマンションが多すぎるのである。